エッセイ:就職を辞めてゼロから海外留学した話

提案

今日は

「飛び出したいと思ってしまったら、飛び出さない限り満足できない」

というテーマについて書こうと思う。

つまりは

「就職を急に辞めて海外留学に至った経緯」

を書こうと思う。

人生このままでいいのかとかつまらない人生だなと感じている人。

いい学校に入っていい会社に就職することに違和感を感じる人。

こういう人は多いはず。

同じ疑問を抱きながら、レールに乗った人生を24年生きてきた。

そんなの体験談。

就活を通して人生について考える

修士課程2年の春に就活した。

自分の専門分野に関係するメーカーを見ていた。大多数そうするから。

しかしどうもピンとこない。どの会社も60点(マッチ度がね)。

今思えば自分のやりたいことが定まってないから、選択基準がなかっただけだったと思う。

でも一番感じたのは恐怖

ここで決めた会社に数十年(40年)費やすのかという恐怖。

自分の人生が終わることの恐怖。人生の道と終着点が見えることに恐怖した。

60点のマッチ度に40年費やすことなど到底できなかった。

人生が終わる(就職)前にやり残したことはないか。

たくさんあったその中で、海外留学が出てきた。

留学を諦め続けた10年

留学を志したのは中学に入って間も無く。

初めて英語を習い、楽しんだ。

ラジオとか海外ドラマ、映画に影響されたと思う。

理由はわからないが、海外の街並みや英語でのコミュニケーションに憧れを覚えた。

とてもシャイだった私は英語の先生に直接相談などできず、直筆の手紙を先生の机に置いたりした。

多分捨てられた。

そこで挫折した私は、もともと好きだったスポーツに打ち込み、部活動ときたる大学受験のための勉強に時間を費やした。

大学合格後も部活動に打ち込み、留学はどんどん離れていった。

大学の成績も留学には不十分でさらに諦めがついた。

大学院では研究に追われ留学を考える暇もなかった。

ついに言い訳をやめる。

受験も部活も成績も研究も全部自分の選択だったはずなのに、留学を諦める言い訳になっていた。

自分の選択なのに自由を奪われていると感じてしまっていた。

就職前がラストチャンスだった。ここで同じように環境のせいにして諦めたらもうこの先はない。

リクルートスーツを脱ぎ捨て、博士課程の留学について調べた。

翌日にいきなり教授に宣言した。海外の博士課程に行きたいですと。不思議と活力に溢れていた。

教授は幸いにもサポートは惜しまないと言ってくれた。

しかし時間がなかった。

留学の準備には1年以上必要なケースがほとんどで、私は二ヶ月ほどしか猶予はなかった。

英語の点数もなければ、大学の成績はカス。大学院では持ち直したものの不十分だった。

そこで一番条件が緩いヨーロッパに絞り最速で準備を進めた。

さまざまな運とサポートのおかげで、今のポジションに転がり込んだ。

本来の自分の実力だけでは到底不可能だったであろう。

実際に来てみて

後悔などするはずもない。

10年頭の片隅に燻り続けていたのだ。一つもやが晴れた気持ちだ。

毎日とても楽しい。困難があっても自分のしたかったことができているので楽しめる。

逆に10年とても苦しく生きてきた気がした。

そしてこの燻りは実際に留学することでしか解消できなかった

一度強く思ったことを消し去るにはやるしかない。

我慢して言い訳ばかりしていたら人生にもやがかかる。

毒のように蝕まれる。先に進めなくなる。

自分の人生を生きていないかのように錯覚してしまう。

何も留学に限ったことではない。

思ったらやってみよう。失敗しても後悔しない。

たとえ失敗してももやは晴れる。

留学を踏みとどまっている人

飛び出したいと思ってしまったら、飛び出さない限り満足できない。

失敗してもいい。日本という素晴らしい故郷がある。

いつでも帰って来れる。

留学したけど違かったわーとか言って次に進める。

しかし諦め続けたらそこに囚われて人生無駄にする

あの時に留学を選択したことで、今将来を考えるのが楽しい。

無駄話

Stand out fit in

留学を志した時にたまたま出会った曲。

周りと違くても自分らしくあることを励ましてくれる曲。

留学しマイノリティになること。

夢を追いかけ社会のレールから外れること。

信念を持ち、険しい道をあえて進む人を勇気づけてくれる。

おすすめ。

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